
円と線の宴
川崎和男氏のデザインを堪能する
Kazuo Kawasakiという名前を初めて目にしたのは、米共和党副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事がかけていたメガネを探していたときかもしれません。
あるいは、AppleのMacintoshが最もカリスマ性を発揮していた1990年前後に「今度のMacは日本人がデザインしているらしい」という話題を耳にしたときかもしれません(※)。
世界的な工業デザイナーであり、医学博士でもある異色の経歴を持った川崎和男氏の2007年~2008年のアートワークを自宅の書斎やリビングで堪能できる製品。
それが、EIZOのフルハイビジョン液晶テレビ「FORIS.HD」とリモコン機能付きマウス「C@T-one」です。
FORIS.HDを最初に目にしたとき、その特徴的なサイドビューに目を奪われました。
「このデザインは誰がしたの?」
この最初に感じた疑問の答えが「カワサキカズオ」という名前だったのです。
自分のために設計した車椅子が現在ではニューヨーク近代美術館に所蔵されるほど、人に優しく、そして私達一人一人のワガママを形にしてきた氏のデザイン。
彼のアートワークが美術館ではなく、あるいは大きなリビングでもなく、自室のデスクに置いて楽しめる27・24インチの液晶テレビとして、長年液晶ディスプレイの開発で定評のあるEIZOが形にしました。
「弁柄」といい、古くから陶磁器や漆器などに用いられた赤褐色の顔料。その伝統的な色がアクセントとして、サイドビューで最も印象的な斜め45度に傾いたスクエア部に使われています。
この斜めに傾いた部分にはスピーカーが内蔵されており、ディスプレイ下部という限られたスペースを有効活用する工夫が盛り込まれています。
斜めにすることでスピーカーの発音領域は広がり、またより容積の大きなスピーカーを内蔵することができるようになりました。
FORIS.HDのために新たに開発されたスピーカーは、反射音を利用した立体的な音場をユーザーに提供してくれます。
スピーカーからの音は前方より45度下方向に出力され、テーブルやデスクに反射してユーザーの耳に届きます。
また、スピーカー前面に設置されたディフューザーによって低音と高音が最適な広がり方となるように計算されており、FORIS.HDのディスプレイサイズからは想像できないほど豊かな音響を楽しめます。
27インチと24インチという選択
フルハイビジョン対応のテレビが37インチ以上が主流となっている今、27インチ・24インチという大きさのディスプレイをFORIS.HDが搭載しているのは、自分の部屋で楽しめるパーソナルなハイビジョンテレビが欲しいユーザーや、テレビチューナーを搭載したPCモニターが欲しいというユーザー層の声に応えるためです。
FORIS.HDは、プライベートモニターとして最も使い勝手に優れたPC用のモニターと、フルハイビジョン対応テレビを融合し、さらに和洋を選ばず家庭の部屋にマッチするデザインを備えたベストサイズのテレビといえます。
同じ川崎氏のデザインでありながらFORIS.HDと対照的に曲線に囲まれたデザイン。その製品がこちらの「C@T-one」です。
ツルっとしたシンプルなデザインでありながら3ボタン・1ホイールを備えたワイヤレスマウスであり、さらに裏返すことでテレビのリモコンにもなるというリバーシブル設計。
テレビリモコン側には必要最低限のボタンしか配置されておらず、なんとワイヤレスマウスとしての機能もあるにもかかわらず電源ボタンさえありません。
電源ボタンがあることが常識のワイヤレスマウスと、ないことが当たり前のテレビリモコン。
この2つを一緒にした「C@T-one」開発者の間でも色々と議論があったそうですが、結局「電源ボタンがあっても切り忘れる人が多いよね」という結論に行き着き、電源を切らなくても長時間使えるように開発を進めたそうです。
そのため、「C@T-one」はワイヤレスマウスでありながら電源を切らなくても3ヶ月間フルに使うことができるマウス&リモコンとして誕生しました。
パソコンをしながらテレビを見たり、テレビで見た新鮮な話題をすぐにインターネットで調べたり、こうした楽しみ方が「FORIS.HD」と「C@T-one」がある生活では、そのデザインとともに満喫することができます。

奇抜なアイデアで驚きを提供するのではなく、じっくり時間をかけて「使える」アイテムに仕上がっている「C@T-one」。
でもマウスとリモコンが一緒になっている本機をどのように使えばいいのか?
戸惑ってしまうことも事実です。
シーン1:日中の明るい部屋で映画を楽しみたい
天気のいい休日は外出日和。
でも、太陽の光が差し込むお部屋で昼間から映画を楽しむっていうのも贅沢でいいですよね。
しかしいざ映画を見始めてみると、太陽の光がテレビ画面に白く反射して、せっかくの映画が楽しめません。
レースのカーテンを閉めても縞模様の影ができちゃうし。
かといってドレープカーテンを閉めたり雨戸を閉めたりしたら、せっかくのポカポカ日和が台無しです。
こんなときも「FORIS.HD」なら、周囲の明るさによって画面の明るさを自動調節したり、画面の中の暗い部分を明るく表示して見やすくしてくれる暗部補正機能があるから、外光を取り入れた明るい部屋の中でも映画を快適に鑑賞できます。
シーン2:あっ、テレビ忘れてた!
こんな経験はないでしょうか。
パソコンをしながらふと時計を見ると、見たい番組の放送開始時間だった。
慌ててテレビの電源をつけて、リモコンを探して・・・
焦っているからなかなか思うようにいかない、なんてことが。
こんなときもFORIS.HDとC@T-oneなら、スマートに行動できます。
マウスをくるっとひっくり返してリモコン側の「PinP」ボタンを押せば、ディスプレイの一部にテレビ画面が表示されます。
(PinPは、PCの画面上に地上デジタル放送やAV入力映像を子画面表示できるピクチャーインピクチャー機能の略)
C@T-oneはひっくり返すことでマウス機能がオフになるのでパソコンを誤動作させることもありません。
C@T-oneのチャンネルボタンで見たい番組を探せば、パソコンで作業を続けながらテレビを見ることができるのです。
シーン3:寝転がってテレビが見たい
パーソナルサイズの「FORIS.HD」は自室に置くのにちょど良いサイズ。
リビングと違って自室では楽な格好でテレビを見たいことも多いですよね。
ゴロンと寝転んでテレビが見たいとき、テレビの向きが調節できないと不便です。
こんなときもチルト&スウィーベル機能付きの「FORIS.HD」なら、画面の向きを前後に傾けたり、180度回転させることが可能。
テレビが見る姿勢を決めるのではなく、見る人が自由にテレビを調整できるのです。
シーン4:音響をパワーアップしたいけど・・・
テレビのスピーカーが頼りないと、外付けのスピーカーでパワーアップしたいと思ってしまいます。
でも、パーソナルサイズのテレビに大げさなスピーカーを追加するのは似合わないですよね。
立体的なサウンドを楽しめる「FORIS.HD」なら、5.1chなどの音響システムを追加しなくても、映画や音楽番組を迫力ある音で鑑賞することができます。
「FORIS.HD」に内蔵されている直径50mmの大型フルレンジバスレフ型スピーカーと、計算された音響システムが、外部スピーカーを必要としないサウンドを再生してくれます。
デザイナーの川崎氏と株式会社ナナオ(FORIS.HDとC@T-oneはともにナナオのEIZOブランド製品)とは1995年ごろからのお付き合いだそう。
ともに自らのモノ作りにかける強い思いを持ちながらも、10年以上にわたってディスプレイという分野で製品を作ってきた両者が、この2製品で「人に優しい」「思いやり」のあるモノ作りとはどういうことかを教えてくれた気がします。
見る部屋の明るさによって映像の見せ方を変化させ、映像製作者(監督やプロデューサー)の意図を「伝える」ことや、目に優しい明るさや画質を自動的に調整して快適さを保つナナオの技術はもちろん、デザイナーとしての川崎氏の作品を堪能できる「FORIS.HD」と「C@T-one」。
美術館や映画館でなく、自宅で楽しめるエンタテイメント。
長く持ち続ける意味や価値のあるモノ作りが必要だと語る川崎氏。
そんな彼のデザインとなる「FORIS.HD」と「C@T-one」を、いつまでも大切に使いたいですね。
FORIS.HDとC@T-oneを唯一販売する直販店「EIZO Direct」
関連リンク:
Kazuo Kawasaki デザインオフィス
(※)Appleの体制急変などで商品化に至らなかったのが残念です。
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Kazuo Kawasaki デザインオフィス
(※)Appleの体制急変などで商品化に至らなかったのが残念です。








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